若者と中古バイクの関係性

バイクの利用用途や所有状況、価値観は世代によって異なるものです。通勤や通学、日常生活の移動手段としての役割はもちろん、趣味の乗り物としての傾向も強いのがバイクの特徴でもあります。

若者にバイクが愛された80年代

空前のバイクブームが到来していた1980年代、10代から20代の若者を中心にさまざまな改造を施したバイクがもてはやされ、当時のトレンドとしては極限まで速さを追求する傾向が強いものでした。しかし、それと同時にマフラーからの騒音や暴走行為をするライダーが後を絶たず、多くの暴走族が取り締まりの対象になった時代でもあったのです
。1990年代後半以降はそのような暴走族は激減し、違法改造を施したバイクを見ることも少なくなりました。

若者とバイクの今

昨今、「若者の車離れ」という言葉をよく耳にします。バイクに関しても例外ではなく、1980年代の全盛期に比べて10代の若年層がバイクを所有するケースは決して多くありません。法律的には原付二輪免許を取得することが可能な16歳以上の高校生に対しても、校則によってバイク通学やバイク免許を取得すること自体を禁止している高校も少なくありません。
 

通学での根強いバイクニーズ

一方で、高校を卒業して進学した学生に対しては、バイクは一定のニーズが存在しています。それは大学や専門学校へ通学するための極めて有効な手段であるためです。50cc原付スクーターなどの小排気量のバイクは燃費も良く、維持費も安価であるため学生からの根強い人気を誇っています。また、学校の敷地内や集合住宅内の駐輪場にも停められるコンパクトなサイズであり、小回りが利くのも大きなポイントといえます。特に中古バイクのニーズは高いです。通勤のためのバイクであるためデザインよりもコスト面が重視されやすい傾向にあるため、新車ではなく中古バイクを選ぶ人も一定数います。
 

アルバイトや親からの仕送りで生活する学生にとって、バイクを趣味として楽しむほどの余裕のあるユーザーは極めて少数派です。また、高校を卒業して就職をする若年層にとっても、まずはバイクよりも先に自動車を購入するユーザーが大半。そんな人の中でも中古バイクであれば、手頃に買えるのでメリットがあります。

ただバイクを趣味として楽しむにはある程度の経済的余裕が求められるだけに、10代の若年層にとっては実用的な乗り物として位置付けられているといえるでしょう。しかし、少なくとも原付スクーターであってもバイクの楽しさは十分に感じることができるものです。何年か時間が経ち、社会人になってある程度の経済的余裕が生まれてきたとき、学生時代を思い出してバイクに乗りたくなるユーザーも現れるかもしれません。

時代とともに人々の価値観は変わってくるものですが、ある意味でバイクはそれを象徴している存在なのかもしれません。そういう変化においても中古バイクは重宝されています。これからも中古バイクは必要とされる時代が続くのではないでしょうか。